「どうすれば良好な人間関係を築くことができるのだろう…」
そんな悩みを抱えているあなたは、充実した人生を送るには人間関係は必要不可欠であることに何となく気付いているのだと思われます。
確かに、人は誰とも関わらずして生きていくことはできません。
人間一人の力でできることなんてたかが知れていますし、時には誰かの力を借りることも必要です。
しかし、自己肯定感が低いと、なかなか人間関係が上手く築けなかったりするものです。
僕自身、自己肯定感が低く、対人関係に苦手意識があって、人間関係をかなり疎かにしてきました。
この記事では、僕自身の体験や反省すべきことを元に、
について述べたいと思います。
■もくじ
相手を見下せるかどうかを基準に人間関係を作ろうとしていた
正直にお話し致します。僕がこれまで人付き合いをする上で重視していたのは、
・この人と付き合うことにメリットはあるか?
・この人と一緒にいると自分は安心でいられるのか?
ということでした。
自分の都合ばっか考え、相手のためを思った付き合い方を全くしようとしなかったのです。
自分にとって安心できるかどうかというのも、単純に一緒に居て癒されるかどうかではありません。
僕と相手を比較した時に、相手を見下せるかどうかを重視していたのです。
つまり、主観的に見て相手が「格下」だと判断できれば、自分が主導権を握って相手と付き合うことができるから安心である。
イヤな言い方をすれば、相手を支配下に置いて操作できるから安心できるという感覚です。
ですから、「格下」と見なしていた相手に思わぬ形でバカにされると、グサッと心が傷付くと同時に、

逆に、見た目が怖そうな人や横柄な態度を取る人には滅法弱く、まず自分から近付くことはありません。
いや〜こうして文章で書くだけでも、いかに最低な振る舞いばかりで、人間関係を疎かにしていたか自覚させられますね(汗)
ホント、最悪な人間です。
そんな人間関係の築き方をしていれば、当然、長く付き合える人や心を打ち解けて何でも話し合える相手なんて皆無です。
そして、全ては自業自得にもかかわらず、僕は人間関係が薄っぺらいことにコンプレックスを感じていました。
いたずらに年を重ねるばかりで、なかなかどうすることもできず、


人は一人では人生を変えられない

僕は、ある経営者向けのビジネス講座に参加していたときに、何万人という人と触れてきた経営コンサルタントの講師の方に、
「人は一人で自分の人生を変えることは無理!」
と断言されてしまったのですね。
それはそれはもう、ハンマーで頭を打たれたかのようなショックを受けました。
それと同時に
「やっぱり、そうか…そうだよね…」
とも思ったものです。
人生の流れを変えるには、強い意思や高い行動力など「大きなエネルギー」が必要です。
自分だけのエネルギーで人生の流れを変えようなんて、大きな川の流れを自分の腕で堰き止めるようなものです。
まあ、肉体的にも精神的にも強靭な人であれば、たった一人であれ、人生を変えるほどの偉業を成し遂げることができるかもしれません。
しかし、僕のような自己肯定感が低い人間は、自己否定してばかりで、何をやるにしても自信が持てずに言い訳ばっかで、何一つやり抜くことができないのです。
そうなれば、当然人生が変わることはありません。
だからこそ、周りの人の力を借りることが大事なのです。
もちろん、それは「他人に依存する」ことや「他人に責任をなすりつける」ことではありませんよ?
自分一人では壁を感じることでも、他の人の目からは簡単に乗り越えられるように見えるかもしれません。
だったら、その人から知識やアイデアを借りれば良いわけです。
壁が高いなら、ちょっと肩を貸してもらうとか、脚立を運ぶのを手伝ってもらうとかすれば良いのです。
一人でいると自分の狭い世界でしか物事が見れなくなりますし、一人の力なんて非力なもの。
だから、自力に偏らず、周りの人の力を借りることも大事なんですね。
また、アドラー心理学では、全ての悩みは対人関係にあると主張しています。
ですが、同時に「生きる喜びや本当の幸せも、対人関係の中にある」とも言っているんです。
結局のところ、対人関係に踏み込む勇気や、人と向き合う覚悟を持って飛び込んでしまわないことには、人生は大きく変わりません。
幸せな生き方をしたいなら、良好な人間関係を築くことは不可欠なのです。
自己肯定感が低いと良好な人間関係が築けない!?
と言いながら、僕は、初対面の人となかなか打ち解けられず、ずっと苦労してきました。昔から、人と関わると理不尽な目に遭うことが多く、人間関係を築くことに苦手意識を持っていたのです。
基本的に受け身の姿勢でいることが多く、自分から誰かに話し掛けることも大の苦手。
自ら出会いの場に赴くこともありませんでした。
ただ、先ほど述べたビジネス講座に参加したことで、「やっぱり色んな人と繋がりたい!」と思うようになったのです。
だから、積極的に懇親会にも参加しました。
やっぱり多くの人が集まる会場で、一人でぽつんと部屋の片隅にいるのは寂しいじゃないですか?
なので、勇気を持って近くの輪の中に入ったりするわけです。
ですが…。
なぜか僕は、誰と喋っても表面的な会話で終わってしまうんですね。
片や、他の人たちはと言うと、数年来の友人かのように話しています。
そんな光景を目の当たりにして、

そんなに人を寄せ付けない負のオーラでも出てるのかしら?
でも、それだって自分の内面をよくよく辿ってみると、やっぱり全ての原因は自分自身にありました。
僕は、誰かと話していても、常に意識のベクトルを「自分」に向けていたのですね。
つまり、話をしている「相手」のことを思う余裕が全くないのです。
・相手に変な奴と思われてないだろうか?
・相手に馬鹿な奴と思われてないだろうか?
・相手に価値のない奴だと見破られていないだろうか?
そんな「恐怖心」ばかりに意識が向いていて、相手と話しながらも
早く会話を切り上げたい…
何故そう思っているのかというと、僕は自分の過去の体験から「自分は価値のない人間」だという思いを乗り越えられずにいたからです。
要は、自己肯定感が異常に低かったんですね。
友人がいない、結婚してない、彼女もいない、収入が低い、頭も良くない、容姿も良くない…etc
そういう自分のダメな部分が、相手の前に露呈されてしまい、「自分という人間の価値の低さ」を知られることに強い恐怖心を感じてしまうのです。
だから、そういうのがバレないように本音や本心を隠して接しているから、いつも表面的な会話で終わるのでした。
ある意味では、そんな「負のオーラ」が出ており、それを相手も潜在意識の領域で感じていたのかもしれません。
実際、僕は大した人間ではありません。そんなセルフイメージを自分で作り上げています。
でも、別に相手に「この人、大した人じゃないな」と思われたって構わないんですよ、ホントは。
だって事実だし。
自分を良く見せようとせずに、ちょっとズレた言動をしちゃっても、テヘペロってな具合に笑ってごまかす感じの、軽いノリで接しちゃえば良いんですよ。
なのに、それができない…。
何かこう、変に格好付けようとするというか、賢く思われようとするんですよね。
それは、
『”エゴ”や”自意識”が、小さなプライドを必死で守ろうとする』
からなんだと思います。
自分は大した人間ではない。
ただ、そんな自分にも、これまで積み上げた経験や得た知識、身に付けた才能(と自分で思っているもの)などがあります。
それを全否定されたら堪ったもんじゃない!
…とエゴは怯えているのです。
そして、エゴは必死になって自分を守ろうと防御壁を作り、関わる相手との接触を拒もうとしているわけです。
「自分の牙城を崩されてなるまい!」
そうやって、小っぽけなプライドを守っているのですね。
でも、そんなモンを守ったって何もメリットなんかありません。
寧ろ、自分を守るために常に防御態勢を取ることになってしまい、何だかんだ神経をすり減らすばかりで疲れます。
もっと、何にも考えずに「気楽」に人間関係を築ければ、それに越したことありません。
そのためにも、いちいちエゴなんかに乗っ取られてないで、自意識もさっさと捨ててしまえ、と思うわけです。
自己肯定感が低い人が人間関係を築く上での大事な2つのポイント

まずは、
『傷付く勇気を持つ』
ことです。
対人関係を築く上で、大なり小なり傷付くことはあります。ただ、それを恐れていては何も生み出されません。
プライドを傷付けられたくない。自分の価値を貶められたくない。
そうやって意識が「自分のため」への方向に向いている状態は、経験上ろくなことがないのは分かっています。
大事なのはその逆です。
つまり、意識のベクトルを変えて「相手のため」を思うことの方が大事です。
究極的には、
『相手の幸せを祈る』
ことです。
「祈るって何よ?」とピンと来ないのであれば、「相手に幸せになって欲しいという気持ちを持って接すること」と捉えてください。
やっぱり自分のことしか考えてない人と、相手に思いやりを持って接することができる人って、その人から伝わってくる「温度」って全然違うんですよね。
温かい気持ちが伝わってくる人の元には、温かい気持ちの人が自然と集まります。
逆に、自分本位で冷たい気持ちで人と接する人の元には、同じように自分のことばかり考えている人が集まります。
僕のように、自分が傷つかないことばかり考えて、相手に何の気持ちも届けようとしない人間の元には、誰も寄ってきません。
良好な人間関係を築くために大事なポイントをまとめますと…
ぶっちゃけ、いざ実戦となると難しいです。
どうしても「相手にどう思われているだろう…?」と、今までの思考癖がすぐに出てしまいます。
それでも、この2つのポイントを意識して、対人関係に踏み出すことです。
表面的ではなく、純粋な気持ちでもって、
・相手のことを知る
・相手の話に耳を傾ける
・相手の役に立つ
・相手の幸せを願う
ことです。
一見すると当たり前のことかもしれませんが、本当に大事なポイントですね。
以上、自分への戒めの意味も込めて書きました。
僕もこの記事を読んで下さったあなたが、これから良好な人間関係を築いていき、人生が好転していけるよう、ここに祈りを込めさせて頂きます!
それでは!